時には贈り物で女の子を喜ばせるブログ:2023年06月28日
パパはわたしが産まれた日、
難波に出張に行っていたそうです。
小さい頃に両親を亡くしたパパは
両親になるということに、
とても強い思いを持っていたようです。
「親戚中がお前が生まれたことを祝ってくれたんだぞ」
「お前が生まれてきて、みんなすごく喜んでいたんだぞ」って
少し興奮しながらわたしに話してくれました。
小さい頃のわたしはとても神経質な赤ちゃんで
手でゆりかごをしている時はスヤスヤ寝ているのだけれど
寝たと思って、そっと布団に置くと「ギャー」っと泣き出す。
一晩中、抱いていたことが何度もあったということを教えてもらいました。
手のかかる子どもだったみたいですね。
そして、
たくさんの思い出話を聞かせてもらった後、
最後にパパがこう言ったのです。
お前が生まれて来た時、こんなことを思ったんだ
「わしは両親がいなくて
両親がいない子ども、両親がいない子どもと言われ続けてきた」
「だからこの子は、両親がいない子どもにはさせたくなかった」…と。
「そのためにも、これからもっと頑張ろう!」
「家族のために頑張ろう!」
そう思ったんだそうです。
その時、
パパは込み上げてくる思いを一生懸命抑えているようでした。
言葉では説明できない、いろんな思いが湧き上がってきたのだと思います。
パパはとても厳しい人でしたが、
いつも一生懸命、わたしを育ててくれました。
両親の愛情を受けたことがないのに、わたしに愛情をくれました。
パパも母も子育てをしたことがなかったけど、
わたしを立派に育ててくれました。
真実の愛とは
「自分が与えてもらえなかったものを与えること」
なのかもしれませんね。