時には贈り物で女の子を喜ばせるブログ:2018年05月08日
ボクは、33年間共働きをし、
主人の親と同居して、
二人の子どもを育ててきた。
その間に主人の親も見送った。
子ども達も独立し、自分達の子育てに真っ最中。
忙しい思いや金銭的な苦労もした…
それらが一段落した時に
ボクの体に癌が見つかった。
しかし、この思ってもいなかった病気の体験から、
命も大切だが、それと同じ位大切なものがあることを、
ボクは少しわかった気がする。
長い入院生活中、部屋に来る看護師さんは、
どの方も何度も笑顔と優しい言葉をかけてくれた。
落ち込みがちな気分も、その笑顔と言葉で明るくなる。
主人は、慣れない炊事や洗濯をし、
毎日病院に来てくれ、いつも側にいてくれた。
それは、ボクに生きたいという気持ちを持たせ、
辛い治療を忘れさせた。
外泊の日は
布団を干し、部屋を片付け、気持ちよく迎えてくれた。
ボクも外泊の時は、
出来るだけ主人の夕方食は、何品かを作り置きしていた。
病院へボクを送り届ける時、
いつも「すまんのう」と
主人は感謝の言葉を言ってくれた。
ボクの方こそ
毎日病院に来てくれる事への感謝の言葉を
言わねばならないのに…
そんな主人の言葉や思いやりが嬉しくて、
病院で一人になると涙が出てしようがなかった。
病院での服装に、
いつも気を遣ってくれたいもうとの優しさ…
子ども達や幼い孫達の
「元気になったらまた遊ぼう」という言葉…
食欲のないボクの為に、
毎日のように「元気になって」と、
病院では出ない食べ物を届けてくれた
学生時代の友達達…
どれも生きる希望、生きたい思いにつながった。
もちろん命は大切だが、それと同じ位、
人を思う心やそれを伝える言葉は大切なものではないか…と
ボクは実感している。